「ノンセクシュアルとして結婚することは可能なの?」そんな疑問をもつあなたへ。
この記事では、ノンセクシャルを自認している、あるいは恋愛感情や性的魅力を感じることが少ないという方へ向けて書いています。
このような悩みや疑問を持つ人々が直面する、結婚に関する疑問や悩みに答えます。恋愛感情を持たない人々がパートナーシップを築くにはどのような方法があるのか、可能性を紹介。
また、深い絆を築き充実した結婚生活を送るための、結婚後の秘訣についても探ります。読むことで、自分自身の選択に自信を持ち、幸せな未来を描くためのヒントが得られるでしょう。
ノンセクシャルとしての結婚5つの選択肢
ノンセクシュアルの人々は、恋愛感情や性的魅力を重視しないパートナーシップ・結婚を望んでいるため、一般的な結婚を諦めている人も少なくないのではないでしょうか。
しかし、近年では LGBTQ に関する理解が徐々に広がっています。それと同時に、ノンセクシュアルの人々が結婚を考える際には、いくつかの選択肢が構築されてきました。
これらの選択肢は、個々のニーズ、価値観、生活スタイルによって異なります。
<ノンセクシュアル:5つの選択肢>
1. 恋愛結婚
2. パートナーシップ制度
3. 単身生活の維持
4. オープンマリッジ
5. 友情結婚
また、近年では恋愛感情や性的魅力を基盤としない結婚、「友情結婚」という選択肢があります。
これは、深い信頼と理解に基づいた関係を重視する選択です。
※友情結婚について詳しい解説はこちらの記事を参照してくださいね。
1. 恋愛結婚
ノンセクシュアルであっても、恋愛感情を持つことはあります。この場合、恋愛感情に基づいた結婚を選択することが可能です。
ノンセクシャルでない相手にとっては、「好きになった人がノンセクシュアルだった」という状況になり、その捉え方によって結果は左右します。
しかしながら、お互いの精神的な絆や深い理解のほうが、性的な関係を超越し、勝っているなら、一般的な恋愛結婚も可能でしょう。
セクシュアリティを隠したまま結婚し、結婚後に発覚すると信頼関係を著しく損なう恐れがあります そのためにも正直に伝えることをおすすめします
2. パートナーシップ制度
恋愛感情や性的関係を伴わないが、生活を共にするパートナーとの共同生活を選ぶこともあります。
これは、経済的な理由や相互のサポートを目的として選ばれることが多いです。
<パートナーシップ制度とは>2015年に渋谷区と世田谷区で始まった、レズビアンやゲイなどの同性カップルを証明する制度。現在は147の自治体が導入しています。
参考資料:内閣府男女共同参画局
【横浜市発行の証明カード】
参考資料:横浜市
【世田谷区(同性パートナーシップ宣誓)】
同性カップルである区民の自由な意思によるパートナーシップの宣誓書を受け取ることにより、同性カップル*の方の気持ちを区が受け止めるという取組み。「パートナーシップ宣誓書受領証」(「パートナーシップの宣誓」がされたことを証するもの)が交付される。引用元:世田谷区
*この取組みでの「同性カップル」とは、お互いを人生のパートナーとして生活を共にしているか、これから共にすることを約束した同性(自認する性が同じである場合を含みます)のカップルを言います。
3. 単身生活の維持
結婚を選ばずに単身で生活することも一つの選択肢です。
他人に影響を受けることなく、自分自身の価値観やライフスタイルを優先させて、独立した生活を送ることを選ぶノンセクシュアルの人もいます。
私は、元夫が限りなくグレーなセクシュアリティである事実が結婚後に発覚し、何年も悩んだ末に離婚しました
その後、婚活したり、色々ありましたが、今はひとりで過ごす時間が至福の時だと感じるようになっています
もともとストレートで普通の人でしたが、そのうち自分自身がまるでノンセクシュアルであるかのような感覚になっています
4. オープンマリッジ
性的な関係を伴わない結婚を基本としつつ、パートナーが外部で性的な関係を持つことを許容する形式の結婚もあります。
これは、お互いのニーズに合わせてカスタマイズされた関係を築くことを可能にします。
<オープンマリッジとは>1970年代にアメリカの社会学者の夫婦が提唱した婚姻関係です。結婚相手以外の異性と男女関係になるのをお互いに許し、受け入れてる夫婦の形を言います。
日本では、なかなか広まっていないですが、ノンセクシュアルの人々にとって、結婚やパートナーシップは多様な形で実現可能です。
重要なのは、自分自身のニーズと価値観に合った選択をすることです。
5. 友情結婚
これまで解説してきたように、ノンセクシュアルの人々が友情結婚を選ぶ背景には、独自のニーズと考え方が存在します。
彼らの多くは性的な関係には興味がありません。このような状況において、理想的な解決策として「友情結婚」を選ぶ人が増えています。
【参考例1】
あるノンセクシュアルの人は、恋愛感情は持っているものの、性的欲求がないために伝統的な結婚はしたくないと決めています。
しかし、この人にとって、「友情結婚」は現行の法制度に則した異性との結婚を実現する手段となります。同時に、性的な関係を持たないという自身のニーズにも合致しています。
【参考例2】
別のノンセクシュアルの人は、恋愛感情と性的欲求を切り分けて考えており、異性との結婚を望む一方で、性的な関係は望まないという考えを持っています。
このような人にとって、友情結婚は恋愛感情を持ちつつも、性的な関係を持たないという自分の価値観に合った選択肢となります。
これらの実例から、伝統的な結婚の枠組みに収まらない独自のニーズを満たすための方法として友情結婚が選ばれていることがわかります。
ノンセクシュアルの人々におすすめのサービス3選
- 友情結婚特化型の相談所
⇒友情結婚相談所カラーズ - 性的少数者向けコンテンツがある
⇒ハッピーメール(18禁) - LGBTQコミュニティがある
⇒ペアーズPairs(R18)
ノンセクシュアルの人が友情結婚を具現化するために、現実的な行動をとりましょう。3つのサービスの内容を解説します。
①カラーズ:友情結婚特化型 結婚相談所
項目 | データ |
---|---|
運営会社 | 株式会社カラーズ81 |
目的 | 友情結婚 |
年齢層 | 20~50代 |
月会費 | 8,800円 |
初期費用 | 110,000円 |
その他費用 | お見合い費、成婚料 |
割引特典 | 20代割、30代割、クーリングオフ制度 |
<会員構成>
・男女比:男性59% 女性41%
・大学、大学院卒業:男性93% 女性84%
・アラサー~アラフォーが中心層
・一般的な結婚相談所よりも最終学歴も年収も高い傾向
<会員の主な入会目的>
・結婚して生涯のパートナーが欲しい
・結婚して子供が欲しい
・結婚して親を安心させたい
・世間体のために結婚したい
・一人では寂しいから結婚したい
・一人だと老後が心配だから結婚したい
<注目ポイント>カラーズの会員は堅い職業や高学歴・高収入の方が多く、自身の社会的立場を守るためにも結婚というカタチを選びたいという傾向。
また、子供を持ちたい希望を叶えるために人工授精などの方法を選択することもあるようです。
ゲイの方同士の出会いを希望の場合は
②性的少数者向けコンテンツがある:ハッピーメール
項目 | データ |
---|---|
運営会社 | 株式会社アイベック |
目的 | 恋活/友達探し |
登録者数 | 約3,000万人 |
年齢層 | 20~40代 |
男女比 | 男性60% 女性40% |
月会費なし | 8ポイント制 1,000円~ 女性無料 |
ハッピーメールは、創業20年以上の運営実績があるサービスです。
性的マイノリティの特化型アプリではないですが、そのカテゴリーにも配慮があります。
ずば抜けて会員数が多いのが「ハッピーメール」は出会いの確率を上げていくには一度は利用する価値があります。
<ハッピーメールの特徴>
・男女とも登録無料、女性は引き続き無料
・男性はポイント制 1,000円~
・セクシュアルマイノリティ向けの掲示板がある
・「男女」を切り替えてプロフィール検索ができる
■すぐに無料登録してはじめる
⇒国内最大級の会員数!ハッピーメール
<性的マイノリティとしての利用のコツ>
・プロフィール欄の冒頭部分に例えば「ノンセクシュアル」など自分のセクシュアリティを明記し理解ある人からの反響を促す。
・セクシュアルマイノリティに関するカテゴリーの掲示板に参加する
・検索項目の性別を必要に応じで「女性、男性」を変更して相手探しをする
③ひとケタ多い!膨大な会員から選び抜く:ペアーズ
項目 | データ |
---|---|
運営会社 | 株式会社エウレカ |
真剣度 | 恋活・婚活 |
登録者数 | 約2,000万人 |
年齢層 | 20~50代 |
男女比 | 男性60% 女性40% |
月会費 | 男性~3,700円 女性無料 |
ペアーズは国内最大の登録者数を誇る人気アプリです。他のアプリよりも一桁多い圧倒的な会員数が出会いの多さを裏付けます。
ペアーズにはLGBTやノンセクシャル・アセクシャル向けのコミュニティがあります。
<ペアーズの特徴>
・Pairsで交際、結婚した人 累計70万人以上(2022年12月時点)
・真剣にお付き合いする恋人・結婚相手を探している会員が多数
・豊富なプロフィール情報に加え検索機能が充実している
・マイタグ(コミュニティ的な機能)で共通の趣味でつながれる
・悪質な会員は即時強制退会
<ペアーズはこんな人におすすめ>
・真剣な交際相手を探している20~40代
・趣味や相性重視で出会いたい
・地方在住でも多くの出会いが欲しい
・大勢との出会いのチャンスが欲しい
<性的マイノリティとしての利用のコツ>
・真っ先にLGBTQ向けのコミュニティに参加しましょう。以外に早くふさわしい相手候補が見つかるかも知れません。
・プロフィール欄の冒頭部分に例えば「ノンセクシュアル」「アセクシュアル」など自分のセクシュアリティを明記し理解ある人からの反響を促しましょう。
・検索項目の性別を必要に応じで「女性、男性」を変更して相手探しをしょましょう。
・フリーワード検索で自分の探すマイノリティの相手さがしをしましょう。
■ペアーズまとめ
ペアーズは編集長も長く利用していましたが、とにかく出会いの数が多いところが特徴であり魅力です。
20~40代の恋人探しや将来の結婚相手を探している人や、地方在住で出会いの数に満足できない、枯渇していると感じる人は使ってみることをおすすめします。
パートナーとの関係性の築き方やコミュニケーション方法
ノンセクシュアルの人々がパートナーとの関係性を築く方法は、通常の恋愛関係とは異なる流れが必要です。重要なのは、精神的な絆と深い理解に基づいた関係を築くことです。
現在、一般的な恋愛や結婚に関するデータと比較すると、当然ながらノンセクシュアルの人々は精神的な絆を重視する傾向があります。
これは、恋愛や結婚には必ず性的な関係が存在する一般社会の常識とは異なる側面をもちます。
コミュニケーションを重視する
パートナーとのオープンなコミュニケーションは、互いの求めていることと期待を理解し合うために必要不可欠です。
ノンセクシュアルの人々は、性的な関係に焦点を当てず、精神的、感情的なサポートおよび趣味を共に楽しんだり、価値観を共有することで関係を築くことが多いです。
特に結婚後は努めてコミュニケーションをとることが重要です。
お互いを理解し尊重し合う
パートナーとなる人の性的指向やニーズを尊重し、理解することが重要です。これには、ノンセクシュアルであることをオープンに話し合い、お互いの許容範囲を尊重し合うことにつながります。
正直に伝えあうことで、もっと強い信頼関係を構築できるでことでしょう
誤解が生じないよう、物事をできる限りシンプルに捉えポジティブになることが大切です。
自分たちを特別視しすぎない
NHKの番組「ねほりんぱほりん」で友情結婚しているLGBTQの人が出演した際、自身が抱える家事分担の悩みを打ち明けました。
しかし、その悩みというのは、一般的なカップルでもよくある普通の悩みだった、という結論。
このように、「自分たちはLGBTQだから」「友情結婚だから」というように自分を特別枠にいると考えないことが肝心。シンプルな思考をすることが自然にうまくいく秘訣です。
友情と信頼を構築する
ノンセクシュアルの人々は、恋愛感情よりも友情や信頼に重きを置いています。このため、パートナーとの関係は、深い友情に基づいたものになることが多いです。
ノンセクシュアルの人々がパートナーとの関係を築く方法は、性的魅力よりも精神的な絆や価値観を共有することに重点を置くことにあります。
これは、恋愛や結婚に対する一般的な見方よりも、もっと深い意味と新しい視点をもちます。
ノン子供を持つことに対するノンセクシュアルの選択肢
ノンセクシュアルの人々が子どもを持つことについては、一般的な方法とは異なるアプローチがあります。
子どもを持つことに関心を持ちつつも、性的関係を伴わない方法で家庭を築くことを考えます。
代理出産や養子縁組
性的関係を持たずに子どもを持つ方法として、代理出産や養子縁組が選ばれることがあります。これにより、ノンセクシュアルの人でも親になることができます。
友情結婚を選択するゲイの人の中に、子供をもつことを希望する割合が一定数あるようです。
友人やパートナーとの共同育児
友情結婚やパートナーシップを通じて、各々の自分の子ども(連れ子)を一緒に育てることもあります。これは、伝統的な家族の形とは異なる新しい家族の形です。
一人での子育て
一部のノンセクシュアルの人は、一人で子どもを育てることを選ぶこともあります。これには、養子縁組や精子・卵子の提供などが含まれます。
ノンセクシュアルの人々が子どもを持つ方法は、伝統的な家族構築の方法とは異なります。大切なのは、子どもへの愛情とケアを維持することで、その方法は人それぞれ異なります。
友情結婚後にパートナー以外を好きになる可能性
友情結婚をした後に他の人を好きになる可能性は十分にあります。友情結婚は、恋愛感情や性的魅力を基盤としないため、結婚後に恋愛感情を他の人に抱くことは自然なことです。
一般的な恋愛関係の研究によると、人は時間の経過とともに異なる人に対して恋愛感情を抱くことがあります。
友情結婚は、伝統的な恋愛結婚とは異なり、パートナーに対する恋愛感情や性的魅力が主な結婚の理由ではないため、結婚後に他の人に対して恋愛感情を持つことは自然な現象と言えます。
感情が変化する
人間の感情は時間と共に変化するものです。友情結婚をした人々も、新しい出会いや経験を通じて、他の人に対して恋愛感情を抱く可能性があります。
恋愛と結婚を別の扱いにする
友情結婚は、恋愛感情と結婚を分離して考えることが多いです。そのため、結婚生活を続けながらも、他の人に対して恋愛感情を持つことは、友情結婚の枠組み内で起こり得ることです。
オープンな関係を許容する
友情結婚をする人々の中には、パートナー以外とオープンな関係を持つことを許容し合う人もいます。これにより、他の人を好きになることが、その二人の関係では許容されることとなります。
友情結婚後に他の人を好きになることは、恋愛感情の自然な変化の一部です。従って、一般的な恋愛結婚や見合い結婚と変わりありません。
重要なのはパートナーとの間でよく話し合いの時間を持ち、お互いの感情や要望を尊重することです。
ノンセクシュアルとは?詳しく解説
ノンセクシュアルとは、性的な魅力や欲求をほとんど、または全く感じない人々のことを指します。
- 性的な興味や欲求の度合いが人によって異なることを示しており、ノンセクシュアルの人々は、他の人が感じる性的な魅力を感じないか、非常に少ないと感じることが多いです。
- 重要なのは、ノンセクシュアルであることが一つの正常な性的指向であるということです。性的な魅力を感じないことは、異常や問題ではなく、人間の多様性の一部です。
- ノンセクシュアルの人々は、恋愛感情を持つことがあるかもしれませんが、それは性的な魅力とは異なる感情です。
- ノンセクシュアルの人々は、他の人と深い感情的な関係を築くことができます。彼らは友情や家族の絆など、性的な関係以外の形で人とのつながりを大切にすることが多いです。
ノンセクシュアルであることを理解し、受け入れることは、自己受容の重要な一歩です。
また、ノンセクシュアルの人々を理解し尊重することは、多様な性的指向を持つ人々が共生する社会を築くために不可欠とされています。
まとめ
ここまで読んでいただきまして、ありがとうございます。
ノンセクシュアルな人が結婚する場合、恋愛や性的魅力を基盤としない関係性を重視します。多くは深い感情的な絆や共通の価値観、生活目標に基づいてパートナーを選びます。
友情結婚や共同生活パートナーシップが一般的で、恋愛感情や性的関係を伴わない結婚形態をえらぶことが多いです。
ノンセクシュアルの結婚は、多様な愛情形態を示し、異なる関係性をつくりあげる可能性を広げています。
・恋愛や性的魅力を基盤としない関係
・精神的な絆や共通の価値観を重視
・友情結婚や共同生活パートナーシップが一般的
以上、「ノンセクシャルも幸せな結婚は可能?恋愛を超えたおすすめ婚活とパートナーシップ構築」でした。
- 友情結婚特化型の相談所
⇒友情結婚相談所カラーズ - 性的少数者向けコンテンツがある
⇒ハッピーメール(18禁)